WEST.の結婚・脱退発表に見るアイドル人生の在り方
激動の8月
「アイドルを続けるために、アイドルグループを離れる」
WEST.の藤井流星くん、小瀧望くんのグループ脱退発表を知った時、私が真っ先に思い浮かべたのはそんな言葉でした。
今回は2026年8月に起きたWEST.の結婚発表、そして脱退発表を通じて、私が感じた「アイドル人生の在り方」について書いてみたいと思います。
アイドルグループの一員として歩む人生
旧ジャニーズ事務所所属のグループ、光GENJI、男闘呼組、忍者あたりのグループまでは、アイドルグループとしての『終わり』が明確にあり、多くのグループがデビューから10年前後で解散や活動休止を迎えていました。
デビュー時の年齢も10代が多く、デビューからグループ解散までを全力で駆け抜けても、まだ20代半ばというケースが少なくなかったように思います。
しかし、SMAPやTOKIO以降、アイドルグループは大きく変わりました。
活動期間が長くなり、30代、40代、(あるいは50代)になってもグループの一員として活動を続けることが当たり前になりました。今では、アイドルであることは職業であると同時に、生き方そのものでもあるように感じます。
その中で、自身の人生をグループやファンのために捧げるメンバーもいれば、グループに残りながら結婚し、家庭を築く道を選ぶメンバーもいます。
そしてファンもまた、その変化を受け入れながら推し続けるか、あるいは担降りして離れるか、それぞれの選択を重ねてきました。
アイドルグループが長く続く時代だからこそ、メンバー一人ひとりの人生と、グループとしての在り方との間で、さまざまな決断が生まれるようになったのだと思います。
今回のWEST.の発表も、その延長線上にある出来事として私は受け止めています。
WEST.メンバーの決断
さて、WEST.に話を移したいと思います。
WEST.は2014年にジャニーズWESTとしてCDデビュー。2023年にWEST.とグループ名を変更しながら、オリジナルメンバー7名で10年以上活動を続けてきました。
そんなWEST.に2026年8月、大きな出来事が続きました。
まず8月9日には、重岡大毅くんと濵田崇裕くんが同時に結婚を発表。重岡大毅くんは第一子誕生も報告しました。2025年に結婚を発表した同じくメンバーの桐山照史くん、神山智洋くんに続き、これでグループ7人中4人が既婚者となりました。
そして、そのわずか数週間後。 8月30日には藤井流星くん、小瀧望くんの2名がグループ脱退を発表しました。
二人とも脱退時期は未定で、脱退後もSTARTO社には引き続き所属するとのこと。一方で10月31日、11月1日に開催予定で、事務所の関西出身グループが一同に集う予定だった『KAMIGATA EXPO PARK FES 2026』にはWEST.としての7名参加を見送ることが発表され、もう7人でのステージを見ることができないかもしれないと、ファンに大きな衝撃を与えました。
二人からファンクラブ会員に向けたメッセージを目にする機会がありました。原文を載せることは控えますが、私が特に印象に残ったのは、二人のメッセージに共通していた
「自身の思い描くアイドル像を追求するためにグループを脱退する」
という趣旨の言葉でした。
私はSTARTO社所属のグループは、年齢や活動内容の違いはあっても、皆『アイドルグループ』だと思っています。それを堂々と胸を張って言えることが、STARTO社の一番の強みであり、魅力であると思っています。
だからこそ、二人の言葉を私なりに解釈すると、
「アイドルを続けるために、アイドルグループを離れる」
という強い意思表示だと感じました。残る5人のメンバーや、ファンの多くが目にするであろうメッセージの中で、これを書くことはとても勇気のいることだったと思いますが、それだけ本心だったんだろうなと感じます。
グループに残るか、離れるか。その損得ではなく、自分がどんなアイドルでありたいのかという価値観や人生観の違い。
その結果として辿り着いたのが、今回の決断だったのではないでしょうか。
おわりに
今回の記事では、WEST.の結婚発表と脱退発表をきっかけに、「アイドル人生の在り方」について考えてみました。
結婚という選択も、グループを離れるという選択も、どちらが正しいという話ではないと思います。
それぞれのメンバーが、自分の人生や理想とするアイドル像と向き合った結果として出した答えなのだろうと、今は感じています。
残る5人のWEST.も、そして新しい道を歩む藤井流星くん、小瀧望くんも、それぞれの形で応援していきたいと思います。
皆、関西の気のいいお兄ちゃん達で、それぞれが歌、ダンス、演技、MCなどの強みを持ったメンバーです。それぞれがグループとしても、ソロ、あるいはデュオとしても十分に成立し、魅力的な活動を続けていけると思います。
二人の決断は理解できますし、応援したい気持ちもあります。ただ、それでもやっぱり思うのです。WEST.7人でのわちゃわちゃした空気、多幸感は、これからも見ていたかったなと。
デビュー間もない頃の『ザ少年倶楽部』という番組の中で、『ジャニーズWEST日本昔話・世界昔話』というコーナーがあり、桃太郎やシンデレラなどの昔話を7人でアドリブ、ボケを交えながら演じていて、お腹を抱えて笑いながら観てました。覚えていらっしゃる方、いますかね?
そして前回の記事でご紹介した、SUPER EIGHTの横山裕くん率いる横山会には、WEST.から桐山照史くん、濵田崇裕くん、小瀧望くんが参加しています。こちらも今後どうなるのか気になります。横山会ファンの一人としては、これからも3人で出続けてほしいですが。
最後に、私がWEST.で一番好きな楽曲『シルエット』を紹介して終わりたいと思います。
こちらは関西ジュニア時代から歌われていた楽曲で、2016年発売の6枚目シングル『人生は素晴らしい』の初回限定盤Bのカップリングに収録され、その後2024年、デビュー10周年を記念した初のベスト・アルバム『AWARD』で、メンバーセレクションの一曲として収録されました。
『何気ない事が 幸せだと 僕はふと 気が付いたんだ』
WEST.の7人を見てきた時間も、きっとそんな「何気ない幸せ」の一つだったのだと思います。
